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世界遺産物語 第1話 / 日本最古の鉄器は糸島で出土

世界遺産物語 第1話 日本最古の鉄器は糸島市二丈町で発見 

●明治日本の産業革命遺産
201575日に世界文化遺産に登録された、製鉄・製鋼、造船及び石炭産業の
遺産群で、8県(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、佐賀県、
熊本県、長崎県、
鹿児島県)にまたがる23の施設で構成されている。

   

登録された目的は、施設そのもの(有形)の価値が認められたのではない。
世界中の誰もが成しえなかったことを、ドラスティックな産業革命とその後の
急速な産業発展(無形の事柄)が高く評価されたことによる。

【世界遺産物語とは】
ヨーロッパに比べて重工業が非常に遅れていた日本が、どのようにして
ヨーヨッパから技術を学び、産業革命を行い、急速な産業発展がなされたのかを
時代を遡ってその物語を紹介します。

●物語の始まり
鉄は稲作とともに伝わったと言われている。

日本で最も古い鉄器は、縄文時代(紀元前3~4世紀)と言われていれ、
福岡県糸島市二丈町で出土した。

  


弥生時代
に入ると、稲作も盛んになり、斧や鍬など農機具が鉄で
造られるようになる。
その方法は「たたら製鉄」によるもので、砂鉄を用い、木炭の燃焼熱によって
砂鉄を還元し、鉄をつくる方法。
 
古代のたたら製鉄は、北部九州、中国地方や東北など始めとする
日本各地で行われた。
11世紀以降、砂鉄の豊富な中国地方で大型炉による鉄づくりが始まった。
15世紀の室町時代後半に入ると刀の需要が急速に増え、各地で刀鍛冶が
発達して行く。
 
1543に、ポルトガル人が種子島に鉄砲を伝えた。
その一年後の1544年には、種子島の鍛冶工・八坂清定が日本初の鉄砲をつくった
その方法は、鍛造で鉄の板をつくり、それを丸い棒に巻き付け、
溶着させる。ねじのない時代に鉄製の栓をつくり、それを溶着させて
片方を塞ぎ、苦心の末鉄砲を完成させた。
恐るべき創造力と職人業であり、これが今日のものづくり日本の原点ともいえる。
 
その後、刀鍛冶の盛んな地域である、和泉・堺近江・国友近江・日野
備前・長船、そして城下町鹿児島仙台などで鉄砲が造られるようになる。

そして、豊臣秀吉の時代に入って、刀や鉄砲づくりの技術は更に進んでいく。
 


ー世界遺産物語の目次ー

第一篇 
古来の鉄づくりから官営八幡製鐵所創業までの歩み
・第1話 日本最古の鉄器は糸島で出土
・第2話  種子島に鉄砲伝来
・第3話 江戸幕府の政権安定策と鉄づくり
・第4話 幕末の日本に変化が起きる
・第5話 日本の産業革命の始まり 
・第6話 反射炉で始まった日本の鉄づくり
・第7話 釜石で始まった洋式高炉による鉄づくり

・第8話 釜石から八幡へ
・第9話 官営製鐵所建設の背景 その1 
・第10話 
官営製鐵所建設の背景 その2
・第11話 野呂景義による幻の製鉄所建設計画 
・第12話 
営製鐵所建設地が八幡に決定
・第13話 わずか4年で田畑に製鉄所をつくった偉業
 
第二編 八幡製鐵所創業から終戦までの歩み
・第 1話 八幡製鐵所の苦難の船出
・第 2話 日露戦争が八幡製鐵所拡張に拍車をかける
・第 3話 日露戦争後の反動不況と鉄鋼需要の伸び
・第 4話 第一次世界大戦後に鉄鋼需要が大幅に伸びる
・第 5話 河内貯水池物語
・第 6話 くろがね線物語
・第 7話 高見神社物語
・第 8話 満州事変と洞岡地区の拡張
・第 9話 戦争時代の終焉

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