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東田第一高炉 / 近代化産業遺産 in 北九州

                                 近代化産業遺産ツアー 
ものづくりの息吹を感じる日本の産業近代化の聖地
世界でここだけ 高炉設備一式が完全な形で保存されているところ!

1901年(明治34年)日本の近代製鉄がここで生まれた。
多くの人々の手によって日本の産業近代化の礎がここで築かれた。
そして、日本の産業発展の道程、先人たちの功績を後世に伝えるべく
1972年(昭和47年)まで操業を続けた10代目の東田第一高炉が保存されている。

      
建設時の記念撮影    1901年火入れの初代高炉      1962年火入れの10代目の高炉
 
東田第一高炉史跡広場には、実際使われていた高炉設備一式が、そのまま完全な状態で
保全されているのは、世界で唯一ここだけ。
いまも当時の息づかいを感じさせるところです。

そして、製鐵所建設から現在に至るまでの歴史や先人の功績に触れることはもとより、
製鉄に関する様々がことが学べる、日本の産業近代化の聖地です。


●製鐵所創業の物語
製鐵所の建設構想から創業当初の苦難の物語を紹介します。 *詳細は写真をクリック


     八 幡

・全国17ヶ所が候補地
青森、釜石、塩釜、千葉、品川、鶴見、静岡、和歌山、尾道、呉、
大竹、梅田、
大里(門司区)、板櫃(小倉北区)、八幡(八幡東区)、大牟田、長崎
第一候補地は門司の大里だった!
・八幡立地の最終決定は、安川敬一郎の政治工作が功を奏す。


     筑 豊

・製鉄所建設のきっかけを作った 清国(中国)の漢陽製鉄所。
 清国が軌条(レール)の売込に来た。
 九州の石炭に目をつけてきた。
・そして、製鉄所建設構想は、日清戦争(1894年)以前の
 1891年から始まった。

・だが、日清戦争前に作られた製鉄所建設構想は実現しなかった。


  和田維四郎

・軍備増強と産業資材用鉄鋼生産の増大を図るため、1896年
 (明治29年)に製鐵所建設の「創立案」の予算が承認された。
・その内容は和田維四郎(わだ つなしろう)による、銑鋼一貫の
 巨大製鉄所構想。
・紆余曲折の中で邁進し、1901年に操業を開始した。


  野呂景義

・ドイツ式大規模生産方式で始まった、日本初の銑鋼一貫製鉄所。 
  操業開始時は惨憺たる状況。 
・製鉄所建設前に失脚した、野呂景義が呼び出される。
・徹底した原因究明と抜本的な改善で再火入れ。
今日の世界に誇る、ものづくり日本の原点がここで育まれた。


●高炉設備の概要
1962年(昭和37年)に建設された、当時では最新式の高圧高炉。 10年間連続操業。  
今も、ほぼ当時のままの状態で保存されています。

①高炉本体 鉄鉱石から銑鉄をつくる設備

鉄鉱石に含まれる酸素を効率良く除去(還元)し溶解した銑鉄を
つくる装置。
鉄鉱石とコークスを高炉の上部(炉頂)から装入し、熱風炉でつくられた熱風を下部にある羽口から吹き込み、炉内での溶融・還元反応によって銑鉄を製造する。

②出銑口 高温に解けた銑鉄が出てくるところ

出銑口は、炉頂から装入された鉄鉱石が溶融・還元された銑鉄が
排出されるところ。
銑鉄の温度は1500℃以上で、炭素を多く含んでいて、硬くて脆く、
強く叩けば割れてしまう状態。

③鋳 床 銑鉄とスラグが流れるところ

出銑口から出てきた銑鉄が流れるところで、溶銑樋と溶滓樋がある。
容銑樋は鉄鋼製品つくり銑鉄が流れるところで、トピードカーへ
運ばれる。溶滓樋は溶銑の上部に浮いた副産物である溶滓(スラグ)が流れるところで、煉瓦やバラスの原料となる。

④熱風環状管 高温の熱風を高炉に送る配管

熱風炉でつくられた約1200℃の熱風を、送風支管を介して、
高炉に熱風を送り込む配管。
熱風環状管の内部には煉瓦が積まれていて、配管を保護している。

⑤熱風炉 熱風をつくる炉


高炉に送り込む熱風をつくる炉で、ここでは3基で構成され、順番に
熱風がつくられる。
先ずコークス炉ガスで燃焼させたガスで、
炉内積まれたチェッカー煉瓦を加熱する。 その後冷風をチェッカ煉瓦の中を通して、熱風を製造し、環状管を通って高炉に送られる。

⑥除塵器 ガスからダストを除去する装置


高炉内で溶融・還元反応が行われると、ダストを含む多量のガスが
発生する。
除塵器はそのダストを除去する装置である。
ダストが除去されたガス(高炉ガス)は燃料として再利用される。

⑦トピードカー 銑鉄を運搬する容器

高炉で出来た銑鉄を製鋼工場に運搬する容器で、魚雷(torpedo)の
形をしているのでトピードカーと呼ばれる。
内部には分厚い煉瓦が積まれて鉄皮を保護している。
この設備は250トンの銑鉄を運搬できる。

⑧転 炉 銑鉄から鋼をつくる装置

銑鉄はトピードカーで製鋼工場の転炉に運ばれる。
転炉では、銑鉄に酸素を吹き込み、酸化反応によって炭素量を減らし、又成分調整を行い、「鋼」(鉄鋼製品の素材)を製造する。


東田第一高炉は学びの宝庫
高炉設備が保存されているだけでなく、当時使われていた装置類や部品の展示
製鉄の歴史や人々の暮らしの歴史、公害克服の歴史に関する写真や展示物
更には、鉄作りを学ぶための写真や展示物が沢山あります。

●学びのツアー企画と案内
そんな東田第一高炉は、小学生から中学・高校生、そして工業を専門に学ぶ大学生や
あらゆる年代の人達に学びの材料を提供しているところです。
ジャパン九州ツーリスト株式会社では、長年世界各国の高炉建設に携わった
元製鐵マンが、皆様のご要望に応じたテーマで学びのツアーを企画し、案内しています。
【テーマの一例】
・鉄の作り方
・先人達の取組
・日本の産業発展の歴史
・公害克服の歴史
・当時の製鉄設備技術
・製鉄文化
・日本のものづくり

先ずは、電話、Eメール又はFAXで気軽にお問合せください。

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802-0001
福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル6

【東田高炉記念広場】
・住所:北九州市八幡東区東田2-3-12

・公開時間:9:0017:00
・休館日:毎週月曜日、年末年始(月曜日が祝日の場合は火曜日)


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