山田堰
山田堰は、江戸時代に干ばつで苦しむ農民たちを救うため筑後川右岸の耕地を水田化する
ために設けられた井堰です。原型が造られたのは1663年、現在の形となったのは1790年です。
その後、幾度も大洪水に見舞われますが、現在も当時の形を留めています。山田堰から取られた
水は、約652haの農地を潤しています。筑後川の水圧と激流に耐える精巧かつ堅牢な構造を持つ
井堰は、「傾斜堰床式石張堰(けいしゃせきとこしきいしばりぜき)」と呼ばれ、川の流れに
対し斜めに造られている国内で唯一の施設です。
2019年12月に亡くなった中村哲医師は2010年に山田堰をモデルとした取水堰をアフガニスタンに
築造しました。現在では1万6500haの荒野を農地に変え、アフガニスタンの復興支援の灌漑用水
モデルとして活用されています。
堰の石積み |
山田堰の全体 |
水の供給場所 |
筑後川の水を山田堰で堰き止め、堀川(人工の川)を使って三連水車のところに供給し、田んぼに
給水する、250年以上も続くシステム。
筑後川 |
朝倉三連水車 |
水 田 |
筑後川、山田堰や朝倉三連水車を見守っている、恵蘇八幡宮。673年に創建された。
神社の鳥居 |
神社の本殿 |
神社の本殿 |
基本情報
・住 所 | 福岡県朝倉市山田 |
・アクセス |
車の場合:大分自動車道朝倉ICより約10分 約55分、恵蘇ノ宿下車、徒歩約10分 |
山田堰周辺地図