築地反射炉跡
築地反射炉は佐賀藩10代藩主、鍋島直正がつくらせた日本初の実用反射炉です。
反射炉とは、燃料の熱を壁や天井の面で反射させて炉内の温度を上げ、鉄や銅などの
金属を溶かす溶解炉であり、その完成により、日本でも鉄製大砲の鋳造が可能となりました。
はじめは鉄の溶解がうまくいかず失敗続きでしたが、手引書となったオランダの
「ロイク国立鉄製大砲鋳造所における鋳造法」を翻訳した伊東玄朴らをはじめ、直正が
育てた蘭学者たちの新しい知識、刀工や鋳物師らの伝統技術を結集した結果、1852年
(嘉永5年)5月には良好な溶鉄が得られるようになりました。
日本で最初に反射炉で鉄製大砲を鋳造した意義は大きく、日本の近代産業化へのシンボル
とも呼べるものです。
基本情報
・住所:佐賀市長瀬町9-15 (日新小学校校庭内)
佐賀市の地図
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