奥豊後の観光情報
奥豊後は、大分県(旧豊後国)南西部の大野川の上中流にあたる地域で、竹田市や豊後大野市を
中心とした地域です。 竹田市は、瀧廉太郎が「荒城の月」の構想を練った岡城で知られる
城下町です。 豊後大野は9万年前の阿蘇山大噴火の名残で、多様な地形・地質がみられる場所で、
原尻の滝や沈堕の滝を始めとする多く珍しい自然があります。
標高325mの高さにそびえ立つ堅城です。1594年(文禄3年)に豊臣秀吉の命でこの地にはいった
岡藩初代藩主中川秀成が石垣づくりのお城にしました。駐車場から、大手門か近戸門の険しい
城道を登り、城内の役所・家老屋敷跡を横目に本丸・二の丸・三の丸まで往復30分、本丸から
くじゅう連山を近戸門からは阿蘇山と城下町を一望できるスポットです。二の丸には高等小学校
時代に親しんだ「荒城の月」の作曲者瀧廉太郎像があります。城内にはたくさんの桜の木があり、
その美しさから『日本さくら名所100選』にも選定されています。
世界屈指の炭酸泉が人気を集める奥豊後の温泉地です。その泉質は素晴らしく、
歌人の与謝野鉄幹や種田山頭火らも長湯温泉に関する詩を残したほどです。
温泉街の中心を流れる芹川の川原にある混浴露天風呂「ガニ湯」や、ドイツ風の建築が
特徴的な「御前湯」、そして炭酸の気泡がはっきり見える湯で有名な「ラムネ温泉」など、
長湯には実にバラエティ豊かな風呂がそろっています。
豊後大野市にある「原尻の滝」は大分県百景のひとつにあげられている名瀑です。
幅120メートル、高さ20メートルを誇り、9万年前に起きた阿蘇山の大噴火の大火砕流に
よってもたらされたこの滝は、のどかな田園地帯に突如滝が出現するというその珍しい
環境も見どころです。滝の前には吊り橋がかかっており、その吊り橋からは滝を正面から
見ることができます。滝上から滝つぼを見下ろせる散歩道もおすすめ。滝の上を歩きながら
さまざまな角度から鑑賞でき、崖のふちまで近付けるスポットもあります。
奥豊後の地図