平戸の観光情報
長崎県北西部の平戸島とその周辺を行政区域とする都市です。かつてフランシスコザビエルが
布教活動の拠点を置き、南蛮貿易で栄えた平戸、そしてここにオランダやイギリスの商館が置かれ、
出島に移設されるまで、この地は国際貿易で賑わっていました。今は静かな街に当時の面影を
訪ねることができます。
江戸時代には平戸藩松浦氏の居城で、別名は亀岡城と呼ばれていました。現在の城跡は亀岡神社の
境内や亀岡公園として整備されており、模擬天守や櫓が建てられています。平戸港を見下ろし、
対岸の九州本土を望む平戸瀬戸に突き出た丘陵上にある、三方を海に囲まれ天然の堀としています。
丘陵の頭頂部に本丸が築かれ、その南側に二の丸、東側に三の丸が配された梯郭式の平山城です。
長崎の出島よりも前に建てられ、日蘭交流の歴史の中で最も繁栄した時期に建築された建物です。
その中でも1639年に築造された倉庫は、膨大な量の交易品を保管するために造られたものです。
平戸オランダ商館のある崎方町一帯は、1609年(慶長14)和蘭船が入港し、1641年(寛永18)
長崎出島に移転するまでの約33年間、平戸が我が国唯一のオランダ貿易港として賑わいました。
1886年(明治19年)出津のフランス人宣教師ド・ロ神父及び黒島のラゲ神父の勧めにより、
数家族の信徒が当地に移住しました。1918年(大正7年)中田藤吉師の指導により、鉄川与助を
棟梁として長崎教区内でも有数の調和のとれたレンガ造りの天主堂が完成し、コンパス司教に
よって祝別・献堂されました。
平戸の地図