岩戸山古墳
八女古墳群を代表する古墳です。6世紀前半に築造された北部九州最大の前方後円墳で、
全長170m以上、墳丘長約135mにおよぶ規模を誇ります。国内の古墳で唯一、周堤の
外縁部に43m四方の巨大な「別区」が付設されており、石人や石馬、石猪や石殿・石蔵など、
多種多様な石製表飾品が立ち並んでいたと伝えられています。
また、別区のみならず墳丘上や周堤上からも石製表飾品が出土しており、現在までに確認
されている点数は破片も含め100点以上を数え、同じような石製品が出土した他の古墳と
比較してもその数は圧倒的です。
この古墳は、8世紀初頭頃に編纂された「風土記」の注釈書である「筑後国風土記」の逸文
に記載された内容から、「筑紫君 磐井(つくしのきみ いわい)」が生前に築造した墳墓で
あると考えられており、築造年代と築造者が考古学のみならず文献史上からも追認出来る
極めて稀な古墳として学術的に高く評価されています。
2015年11月には、隣接する場所に「八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷」がオープン。
常設展示室では、出土した石人・石馬類の実物を見学することができます。
基本条件
・住 所 | 福岡県八女市大字吉田字甚三谷 |
・アクセス | 車:九州自動車道 八女ICから約20分 |
・料 金 | 無料 |
・営業時間 | 入場自由 |
岩戸山古墳周辺地図