高 炉
高炉は鉄鉱石から 「銑鉄」をつくる設備です。
工場見学で案内する戸畑第4高炉を紹介します。
2014年に改修工事が行われ、新しく生まれ変わった高炉です。
内容積が5,000m3で1日に10,000トン以上の銑鉄を製造することができます。
工場見学
バスを降りたら、目の前にそびえる大きな高炉の全貌を見てもらいます。
それから、鋳床に上り、真赤に溶けた銑鉄が実際にでれ来る様子を見学してもらいます。
昼夜休みなく稼働し続ける、ダイナミックな工場を肌で感じてもらいます。
高炉とは
上部から鉄鉱石とコークスが交互に挿入されて、炉内に積まれ、
下にある羽口というところから、熱風炉で熱せられた熱風が吹き込まれます。
その温度は2200~2500℃にも達します。
炉内で鉄鉱石の酸素がコークスの燃焼で発生した一酸化炭素ガスと作用して
還元され、鉄分が底に沈殿します。
その鉄は、この過程で炭素を吸収するので「銑鉄」と呼ばれます。
つまり銑鉄は高炉で作られた鉄で、炭素を1.7%以上含んでいるため
硬くて脆く、強く叩いただけで割れてしまいます。
その銑鉄はトピードカーで製鋼工場に運ばれ、転炉に入れて酸素を吹き込み精錬作業が行われます。
写真は東田高炉記念広場に展示してある、トピードカーと転炉です。
銑鉄を製鋼工場に運ぶトピードカー 酸素を吹き込み精錬する転炉