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北九州の産業観光 / 新日鐵住金 八幡製鉄所

1901年に操業を開始した銑鋼一貫製鉄所で、日本の産業近代化に貢献した企業で、
粗鋼生産高は現在世界第2位。 

最終製品は自動車鋼板、ジュース缶、食缶用ブリキ、建設用スパイラル鋼管
新幹線や列車にレール、変圧器などに使われる電磁鋼板、ステンレス厚板

  
 

粗鋼生産高世界第6位の新日本製鐵と第26位の住友金属工業が平成24年(2012年)
10月に合併し、世界第4位の粗鋼生産高を誇る、新日鐵住金㈱が誕生しました。

その旧新日本製鐡は明治34年(1901年)創業した官営八幡製鐵所が母体となっています。
日清戦争を契機に製鉄所の建設を目指した明治政府は建設候補地を最終的に広島と
八幡をあげ、鉄づくりに必要な石炭の産地・筑豊炭田、豊富は水資源、気象条件や労働力等の理由で八幡が選ばれました。
官営八幡製鐵所の東田第一高炉の火入れは明治34年(1901年)2月5日で、昭和に入ると世界恐慌による鉄鋼不況で製鋼会社の合同が進められ、官営八幡製鐵所は1934年釜石鉱山(株)、三菱製鐵(株)、輪西製鐵(株)、富士製鋼(株)、九州製鋼(株)と合体し日本製鐵(株)八幡製鐵所となりました。

戦後、昭和25年(1950年)過度経済力集中排除法により日本製鐵(株)は4社に分割され、八幡製鐵所は八幡製鐵(株)となりました。

八幡製鐵(株)は鉄鉱石専用船の港と高炉、製鋼工場を一カ所に集めた戸畑製造所を建設しまし、昭和33年(1958年)に戸畑製造所を発足し、昭和34年(1959年)に戸畑第一高炉に火入れしました。
この、原料専用船が着岸する岸壁、高炉、製鋼・分塊・圧延工場そして製品出荷岸壁を一直線上にレイアウトし、工程管理・生産効率の向上を図った仕様は、日本・海外鉄鋼各社の臨海製鐵所建設の
モデルになりました。
 
昭和42年(1967年)には日本初の連続鋳造設備を導入し、八幡製鐵(株)の鉄づくりは高度経済成長期に黄金時代を迎えました。

国際競争力を高めるため八幡製鐵(株)と富士製鐵(株)の大型合併、新日本製鐵(株)が
昭和45年(1970年)に誕生しました。
以後新日本製鐵(株)は、世界市場で評価を受ける高品質の製鉄事業を行う一方、オイルショックや鉄冷えと呼ばれた鉄鋼合理化、円高不況のなかで昭和60年代からエレクトロニクス・情報通信事業やバイオテクノロジー事業などへ参入し複合経営路線へ転換しました。その代表が平成2年(1990年)に八幡の東田地区にオープンしたアミューズメントパーク・スペースワールドです。

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