新原・奴山古墳群
海を越えた交流の担い手として沖ノ島祭祀を行い、信仰の伝統を育んだ古代豪族宗像氏の
墳墓群です。 宗像氏は、5〜6世紀にかけて、入海に面し沖ノ島へと続く海を一望する台地上
に墳墓群を築きました。前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基の計41基が現存しています。
大型の前方後円墳(22号墳)や中型の前方後円墳(1号墳)は五世紀、中型の前方後円墳
(12・24・30号墳)は6世紀前半〜中頃、小型の円墳群(34〜43号墳)は6世紀後半に
築かれました。また、入海に突き出た位置に5世紀に築かれた7号墳は、宗像地域では珍しい
方墳で、沖ノ島祭祀と共通する鉄斧が発見されました。これらは良好な状態で現在まで
伝えられてきました。
前方後円墳など古墳の形や、古墳の周囲をめぐる溝などもかつての姿を留めており、
散策しながら古墳群を楽しむことができます。
基本情報
・住 所 | 福岡県福津市手光1615 |
・アクセス | 車:九州自動車道 宮若ICより約20分 |
新原・奴山古墳群周辺地図